PTA会費の使い方

今現在、PTA予算の半分以上が学校の運営費に当てられている。どこの学校もそうなのかもしれないけれど、それが問題になっている自治体がいくつかあるのも確か。

 

運動会で使うCDも各クラスの扇風機も、音楽室の楽器も、先生方が使う文房具も…。たくさんのものがPTA会費から捻出されていた。それに気がついた保護者が疑問の声をあげたのは昨年度のこと。

「これって市が払うものじゃないの?」って。

そんな保護者の声も「予算の使い方は理事会で決定したものだから。と突っぱねられたらしい」と聞いたので、過去の議事録を確認してみた。けれどそんな議題が上がった形跡ひとつもない。

そもそも会長の立場ですら任期は長くない。過去のことを熟知する人間なんていない。

やけくそになって過去10年分以上の総会、理事会の資料を読み漁ってみたけれど、やはりなんの成果もなかった。

 

本部の中で話し合い、過去のことはわからないならば、今年度からは購入前にみんなで確認をしようということで決まった。

 

けれど、それもうまくいかない。昨年度の終わりには学校側とPTA事務員さんで話を進めており今年度の購入予定品のリストはすでにあり、また学校の都合で早急に購入しなくてはならなくなるものもあるようだった。「確認していると間に合わない」という理由で次々に新しいものが会費から購入されていく。

 

子供たちのためのものを購入しているのだからいいじゃないか。それが学校側の主張。

でも、小学校入学と同時にほぼ強制的に加入させている団体だ。校納金と一緒にPTA会費を引き落としている現状もある。せめて集めたお金の使い道は保護者に報告する義務があり、そこを理解してもらわないと円滑なPTA活動なんて続けられないんじゃないか。

実際問題、PTAの活動に参加したがらない保護者は年々増えているのだから